■
- 作者: 金城一紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/02
- メディア: 単行本
- クリック: 39回
- この商品を含むブログ (154件) を見る
こんなことが人生に起こるとは思ってなかったろ?
せいぜい自分の半径1メートルのことだけ考えて、
のうのうと生きて死んでいけたら幸せだったのにな。
誰でもが一度は通る道だよ。自分の力を過信して転ぶんだ。
でもそこから先はふたつのパターンしかない。
怖がって限界の中で折り合いをつけていくか、
諦めずに限界以上のものを追い求めるか。
高いところへは他人によって運ばれてはならない。
ひとの背中や頭に乗ってはならない。
変化のない決まり切った日常に倦んでいたくせに、
いざその日常から引き離されるような出来事が起こると、
面倒くさくて、見えない振りや聞こえない振りをして
日常にしがみつこうとしてしまった。